子供のころ憧れていた職業

憧れの職業

憧れる職業が、子供のころには誰でもあったはずです。サッカーや野球などプロのスポーツ選手になりたいと、小さい頃は考えていたという男の子は大勢います。保母さん、看護婦さんになりたいと考える女の子は多く、憧れの職業の筆頭ともなっています。小学生を対象にしたアンケートの結果では、男の子の第一位はサッカー選手、女の子の第一位はパティシエなのだといいます。

憧れの職業も、だんだんと大人に近づくにつれて、現実味を帯びてきます。中学生を超えると、まずスポーツ選手やパティシエといった華やかさのある職業は、案外憧れの職業ランキングから消えていくもの。代わりにより現実的にできるだけ給料の高い仕事や自分が得意とする分野、興味のあることへの具体的な憧れが強くなっていきます。

憧れの職業としては、医師や教師が人気があります。小さな頃はおおまかな希望だったものが、大人に近づくにつれて脳外科の医師になりたい、高校教師になりたい等とはっきりしてきます。将来を見越して文系クラス、理系クラスに高校からは分かれるようになります。大学では学部や学科が細分化され、受験時には選択しなければならないものです。

本当に憧れている職業が現実となるのか、受験の頃にはおのずとある程度決まってくるようになります。

憧れの職業と就職

子供の頃に憧れた職業も中学生から高校生くらいになると、ずいぶんと現実味を帯びてきます。本当にその仕事をするという前提で、憧れの職業を考えるようになります。成人後にどんな仕事をしたいかによって文系、理系が大まかに決まり、高校の授業選びに結びついてくるものです。

就職氷河期だろうと、失業率の高い時代であろうと、学生時代が終われば誰でも就職先を決める必要があります。もはや人気や憧れではなく、自分の能力と実際に働くことができる職業をどうマッチさせて、いかにスムーズな就職を成功させるかがカギになってきます。例えば本当に自分が憧れている職業、やりたい職業にどこまでこだわるのか。

憧れよりも収入を優先させるのか。どういう方向性で就職先を探すかも関係してきますので、どんな働き方をしたいかははっきりさせておきましょう。現在の学生は、大会社への就職に憧れる傾向にあるようです。就職希望のランキング結果では、いずれの業種でも大企業への就職を目指しています。

多くの学生が就職を希望し、高い倍率となっているところはメーカー、金融会社、商社などいずれも高収入で安定している会社だといいます。ここ最近は不景気ということもあり、公務員も希望者が多い職業の一つ。安定した収入の職種や倒産しない会社という点で、憧れる学生も多いというのが実際のところです。

憧れの職業と現実

憧れの職業と現実が同じであれば言う事はありませんが、実際にはなかなか上手くいかないのが現状でしょう。幼少期は、可能不可能を問わず憧れで職業を希望しますが、年齢を重ねるにつれその職業につけるかどうかも視野に入ってきます。

よく知らない頃は憧れていられたけれど、詳しい仕事の内容や年収を知って、別の職業を探すようになる方もいるようです。医者や弁護士は、ステータスが高く年収も高い職業として、憧れる人が大勢いるようです。実際に職業として選択する人はごくわずか。背景には資格試験の難しさはもとより、近年では医師の場合、きつい労働環境なども問題となっています。

憧れと現実とのギャップも大きくなっている現状があります。弁護士は個人の能力次第で、ずいぶんと収入も大きな差が出てくる、といった現実も。憧れの職業につきたくて様々な努力をしてきたものの、なってみたら現実は憧れとは異なっていたということもあります。就職活動をする際に、求職者に対して求人数が非常に多かったバブル期は、就職すること自体はとても簡単で選ぶこともできました。その当時は憧れの職業に基づいて就職活動をする人もいましたが、最近は憧れた職業につくどころではないといいます。

とにかく就職がしやすいという理由で理系を選択する学生も多いですし、大学でも最近は理系学部が人気となっているようです。理系であればどんな職業にも就けるという訳ではありません。職業に対する憧れと現実との差は、誰しも多かれ少なかれあるようです。